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■MQと投資とFの問題

                                                        2005.0620

MGFでもPPTで話したのですが、ちょっとまとめておきましょう。

それは「MQと投資とF]の問題です。

   ┏━━━━━━━━━┓
F→┃  投資等(含む在庫)  ┃→MQ
   ┗━━━━━━━━━┛

(1)企業は必ず投資を行います。

(2)その投資をFというエネルギーを使ってMQに変換することを繰り返しているのが私たちの企業活動といっていいでしょう。

(3)上の図は、コンピュータの基本とじつにそっくりです。

         ┏━━┓
INPUT→┃計算┃→OUTPUT
      ┗━━┛

そしてコンピュータでは、GOTOがあります。この図が一回限りではなく、OUTPUTから再度INPUTへ向かいます。

企業も同様で、得たMQを使って再投資やFをまかなうというサイクルになっています。

●付加価値はどこで生まれるか?
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付加価値=MQは社内では生まれません。あくまでも社外に製品・サービスを提示してお客様がYESと言って代金をいただいたときに発生します。

ところがお客様の先にまたお客様がいるケースがあって、最終顧客がYESといわないと、途中にある製品は単なる流通在庫でしかない場合があります。

いろいろな会社を経由して最終顧客に届くまでを考えたMQなのか、自社から出荷したからそれでOKと考えるのか。

よくいわれる製造責任の背景には、こうしたMQ=儲けを、どのくらいのスパンで考えているのかということも大事なポイントではないかと思います。

脳力開発では「他人の利益も考えよう」と言います。それはMQも、自社だけではなく、真に消費する人の手に届いて承認されて代金が各々の企業を逆流してくるところまでを見据えるということではないでしょうか。つまり「みんなが儲かる」ことが大事で、それをサプライチェーンというのだと思います。

●Fダウンはあまり効かないが、いやに目につく。
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
MGで利益感度分析をやるとFは感度がにぶいことが分かります。しかし私たちはFに目がいきがちです。会社を立て直すときに銀行が乗り込んでやるのも必ずFダウンです。
MQを上げようとはいいませんね。

これはなぜかといえば、彼らが事業や製品を知らないからではありません。

Fが目に見えやすいからです。Fはほぼ予想がつきます。ですから経営計画でもGはエイヤ!ですが、次のFは電卓を叩けば10円単位で予測がつきます。

一方、MQはというと、「予測は天気予報より当たりません」。
つまり見えない、分からないからMQは再建では「後回し」になるわけです。

そしてFはダウンしていってもゼロにはなりません。ダウンしても案外早く限界をむえるものです。一方、MQアップには限界がありません。

●投資は
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
投資はFというエネルギーを使って、MQに変換させるものです。

そして通常、F<MQという関係がなければ、投資は有効ではなかったと判断されます。また投資はそれだけでは済まない場合があります。

設備投資は新規採用を促すかもしれません。長期在庫は金利を発生させます。MGでいえば機械を増設すればワーカーが一人必要になります。これらはFに関連してきます。

またMQが先ではなく、投資が先で、MQは後に生じるという順番になっています。

このため投資したものが、先に述べたように「見えないMQを生むかどうか」に対して私たちは非情に不安を感じるわけです。

これは広告宣伝、教育研修、研究開発等の投資においても同じことがいえると思います。問題は投資額ではなくて、「見えないMQ産出に対する不安感」であると思います。

見えないMQをどう生み出すか。その不安をどうしたら取り除くことができるか。これは大命題です。

   ┏━━━━━━━━━┓
F→┃ 投資等(含む在庫) ┃→MQ
   ┗━━━━━━━━━┛
見えないから不安→見えれば安心

秋田の千葉さんが、スーパーのシャッターを開ける前に今日のMQが分かるMIX表で活躍されてます。これも「見えるように」したことです。

新規顧客は見えませんが顧客ならば見えます。その見える顧客に報いるのは今日も明日も一年後も来てもらうこと=1年後が見えるようにするということです。

顧客は誰か、どこで買うのか、どういうものを欲しているのか。5W2Hで顧客を明らかにすることは大変大事ですが、私たちは案外このことを理解しているようでボンヤリとしか見ていないことがあります。

見えない不安が私たちの困惑を招いているのに、見ようとしない。ここが根本的に対立していると思います。

┏━━━━━━━━━┓    ┏━━━━━━━━━━┓
┃見えないのが不安   ┃ ←→ ┃  しっかり見ていない   ┃
┗━━━━━━━━━┛    ┗━━━━━━━━━━┛

この対立を霧が晴れるように消し去ることが、それ以上の様々な会社内に起こる問題を消し去ってくれるのではないかと思います。

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