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■クレジット

                                                                    2000.0822


■クレジット

 クレジットは、購入者から見ると分割払いだが、売る方から見れば確実な
資金回収システムとなる。

 一方、これまではクレジットはパソコンといった有形固定資産にかかるも
のだと思っていたが、どうやらそうでもないらしい。

 というのは、昨日の社長会で印刷物の売掛回収が話題になったときのこと
である。私はパソコンの販売もやっているためにクレジットは当たり前に使
っていて、そのメリットもデメリットも知っているが、印刷会社となるとク
レジットで販売するという知識は皆無に等しい。

 そこで、卒業アルバムについても12ヶ月の割賦販売方式を導入できない
だろうか、という話しをした。このところ営業写真館も苦戦しているために、
売掛回収が難しい顧客もいる。ときには新車を買ったから半年待ってくれな
いか、という話しもあるくらいだ。

 このような顧客が増えると企業の短期借入金が増加し、金利負担も大きく
なり、営業は販売と回収といった複数のチェックポイントを持ち、そのため
に集中した行動がとれなくなってくる。

 上司が様々な指令を出さなければならない、ということは、とりもなおさ
ず「仕組みが悪い」ということを意味しているに過ぎない。
 そこを直さずして、大声を上げるのは知的でないという証明だ。

 さて、税理士にこの件を聞いてみたところ、ものによっては大丈夫ではな
いかという答えが返ってきた。調べてみる必要がある。

 もし、行政のように予算化したものが相手ならば、クレジット方式で、2
4ヶ月払いならば、今年度は半額の支払いになるので受注しやすくなるかも
しれない。できるかどうかは別で、相手はとにかく今年度予算だけしか見て
いないのだから、そこをうまくつけば受注拡大になるかもしれない。

■知識に知識を活用する

 ドラッカーの最新刊「プロフェッショナルの条件」を読むと、これまでは
仕事に知識を活かしてきたが、これからは「知識そのものに知識を活かす」
ということになるそうだ。

 たとえば、新製品を開発しました、というのも重要な意味あることだが、
今回のように全く別の経験や知識を持ち込んで活かすということが、どれだ
けの成果をもたらすかということも、今後は重要になってくる。

 そして、上記のクレジットに関する件は、実現したら多大な成果をもたら
すことは間違いないだろう。しかし、もたらしたとしても私としては、あま
り興味深いことでもない。

■24時間TVのヒトコマ

 今年も24時間TVをやっている。
 その中で、私が関心をもったのは、赤塚不二夫の「点字マンガ」であった。
 赤塚は、「マンガ+点字」をなんとかできないかと考えて、ついにゲーム
的な漫画と点字を一緒にした絵本をつくった。その絵本にはカラーイラスト
もある。普通、点字関連の書籍は真っ白で絵もなければ、あっても白黒ばか
りの中で、なぜ赤塚はカラーイラストや写真を入れたのだろうか?

 その答えは、親は目が見えるからである。親子のコミュニケーションを図
るためには、親が理解できる絵や写真がなければならない。ここに赤塚の高
い能力をみた。最終的な「用途」まで想像してモノ作りをするのが第一級の
人間だ。

 ところで、私も二年ほど前に、点字の卒業アルバムを提唱したことがあっ
た。卒業アルバム屋の顧客はなにも目の見える子供達だけではない。耳の聞
こえない者、手足のない者、夜学、不登校児、鑑別所でさえ子供達はいる。

 すべての子供達に思い出を届けようという使命感があるのであれば、そこ
まで考えてほしい。しかし、点字で卒業アルバムを作っても儲からないと思
う。損がでるばかりかもしれない。

■企業の使命

 それでも、私は上記のクレジットよりは、この点字のほうに魅力を感じる。
 その理由は、企業は製品、サービスを通じてより社会に貢献するほうが大
事だと思っているからだ。企業は、すべての事業で儲かればそれにこしたこ
とはないように思えるが、そんなことはない。いずれかの事業が儲かり、い
ずれかの事業は衰退に向かっているものだ。

 企業は明確な戦略をもたなければならない。誇れるような使命がなければ
ならない。理念も美辞麗句を並べ立てても、実際の行動がそうなってなけれ
ば、ウソを宣伝してるだけにすぎない。

 結論からいうと、企業の使命はシンプルでなければならない。
 一言でいえるものでなくてはならない。
 全員を奮いたたせるものでなくてはならない。
 そして、常に実際的でなくてはならない。

 先の点字アルバムは、どうだろうか?
 うちの会社はそこまでやるのか、という想いが通じたなら、社員は奮い立
つだろうか? それは大きなモチベーションになるだろうか? それは分か
らない。しかし、全ての子供に思い出をということとは整合性はある。

 私は、MBAでいつも、理念のところで整合性ということを言ってきた。
 整合性、それは企業と社員、組織と個人、旧事業と新規事業といった様々
なものの間の整合性をとるようでないと使命感というのは続かないというこ
とを言ってきた。
 整合性のない理念は社員の心を一つにはしない、不透明さを増すだけだ。

 さて、じつに様々なことに想いをはせていかなければならない時代になっ
てきた。どのように効果があるのか、整合性はどうか、社員のモチベーショ
ンは、やるべきか、やらざるべきか・・・。

 もちろん机上だけではダメだが、動き回ればなんとかなるという時代でも
ない。いずれにしろ、多様化社会、多元化と言われてるが、考えて、行動し
て、考えていかなければならない時代に入ってきたようだ。

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