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■病院のマネジメント

                          2000.0628

■いまどきの病院経営

 6月中旬の日経産業新聞の記事によると、いま日本の病院の半数は赤字経営
になっているそうだ。その中で、悠々と黒字経営になっているのが、熊本の済
世会病院。ここは三年連続の「増収増益」。

 その原因は、企業経営を参考にマネジメントを導入したからだという。
 とくに、ここではマニュアルが光っている。患者は、どのようなスケジュー
ルで入院して、リハビリを何日やるのか、薬はどのようなものを飲用するのか
が、一目で分かるようになっている。

 これまでは、医師だけが知っていたスケジュールを看護婦にも患者にも公開
したことで、患者の先が見えないストレスも解消し、入院日数も減って、患者
当たりの収益も増加の一途とのことだ。

 また、看護婦は先にスケジュール表を渡されるために、看護以外のカルテ書
きも大幅に軽減されて、看護に専念できる。余計な作業が減って、看護婦本来
の「看護」という仕事が増えるので、看護婦のヤル気も増して、モラルも向上
していると書いてある。

 つまり、良いことづくめで、しかも増益なのだから、グループの病院も真似
をするかというと、これがそうでもないらしい。自分の仕事が「聖域」だと思
っている医者は、「マニュアルなどは、とんでもない」と言うらしい。
 
 しかし、全国の病院の半数が赤字であることを考えると、今後ますます病院
経営であろうと、「マネジメント」が必要になることは、いうまでもない。

 そして、これは流行の「非営利組織」にも波及する。街づくりも大半が失敗
しているのは、「マネジメントの機能」がないからだ。

 彼らは、「善意」を目的にしている。しかし、アメリカの非営利組織は、善
意という計測不可能な、しかも行動不可能なものは目的にしない。彼らは、共
に立ち上がってくれる有志を何人増やすかを目的にしている。もしくは、昨年
1ドル寄付してくれた人に、今年度の成果を伝えて、2ドルに増額してもらう
ために何をすべきかを目的にしている。

 ここが、日本とアメリカの非営利組織の大きな相違点である。

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