■事業の規模
2001.0523
■事業の規模
これは全くの思いつき、勝手な持論。
会社を設立したときに、様々な方からアドバイスを受けました。
教育の仕事をするのだから、子供の教育をしたらどうかとか、地域住民に
キャンプをとか、主婦相手もあるぞといったようなアドバイスは数知れず。
結論からいうと、この頃になって思うのは、いまの時代は様々なところから
情報が入ってきます。ビジネスチャンスになりそうな予感のするものから、
意味ありげな情報まで。しかもその情報は得意先から、社員から、仕入先から
業界紙まで、ありとあらゆるところからアドバイス情報は入ってくるものです。
結論からいうと、私はそれらの事業になりそうな情報は、現在のPQの10%以上
を構成するかもしれないというもの以外は、あまり真剣に手をつけないほうがいい
のではないだろうか?、、そう思うようになりました。
いま、IT講習会が盛んにやられています。だからといって教室を借りて人員を
増やして、経費をかけたとしても、この夏まででIT講習会は最盛期を越えるの
は明らかです。つまり、一過性の流行です。一過性のもの、特殊なものは特殊な
対応をすればいいわけで、真剣になってFをかけるほどのこともありません。
ところが、私達の身の回りには、先ほど言ったように、じつに様々な情報が蔓延
していて、それらを誰よりも早く捕まえて、誰よりも早く事業化して、着手する
ことで、ノウハウもたまり、それがまた新たなノウハウへとつながっていくのだ
と、、、妄想を抱くことがあります。
ところが、その魅力的な事業が、じつはあまりボリュームが大きくはなくて、
大してMQも、いえPQすら上がらないものだ、ということが実際にやってみた
ときに明らかになったりする場合があります。
勇んで宝物を取りにいったら、ガラス玉が数個しかなかった、などということに
似ています。
私どもの会社にも、IT講習の話があって仕事をさせてもらいました。
これはこれで、じつに有り難いことです。しかしそれは道を歩いていたら、偶然
1万人目でプレゼントをもらったようなもんです。それを私達がやるべき事業の
柱にしようとは思わない。そして、それは今後も柱になるものではない。
ですから、最初に言ったように、PQの10%以上になるものかどうか?
もちろん企業理念や方針、現在の事業との整合性があったうえのことですが、
それにしても「事業の規模」は大事なことだと思うのです。
そういえば、孫子の兵法に「算多きは勝ち、算少なきは負ける・・」というのが
ありました。本気でやるのは、これを事業として育てることが見えてきたときで、
海のものとも、山のものともつかない時は、適当に・・そんなことを今日は考え
ていました。
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