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■優先順位と目標

                                                                      2001.1111


■優先順位は目標設定の別称。

「カルロス・ゴーン」ダイヤモンド社 \1840円は面白いというので、
早速買い読んでいますが、さすがですね。ゴーンさんは。

結論からいうと、僕が読んでいて凄いと思ったのは。

1、問題の核心を見つけろ。それも部署を越えて論議をやれ。
  徹底的に話し合え。と

2、問題を見つけたら、優先順位をつけろ。

という二点でした。

とくに僕が感じたのは、この「優先順位」で、この本には書いてませんでしたが、
優先順位とは「目標の別称」だということにピーンときたわけです。

よく営業部門では売上目標を立てたりしますが、売上目標の前に営業部は何を
やったら全社に貢献するのかという優先順位を考えることが「先」です。

そうすると営業部であってもリストラが先であったかもしれない。もしくはVダウン
の優先順位が高かったのかもしれない。ところがそういった事は何も考えずに
営業部だから売上目標という「目標」を考えてしまう。
それは正しいのだろうか? ということを私達はあまり考えずに「目標設定」をして
しまう。そこに大きな問題があるのではないでしょうか?
そういうことです。

優先順位の1,2,3位は、それぞれ今月の目標、来月の目標、再来月の目標
となります。経営でいうと今年の目標、来年の・・・となります。

僕は、この優先順位は目標の別称であるということが、いまの日産のリバイバ
ルで果たした役割は大きかったのではないかと思いました。

■目標は実行とイコール。

 ゴーンさんはこうも言ってます。目標は実行することによってはじめて目標だと
いえると。これも大事な点で実行が伴わないものは目標とはいわないということ
です。

 そうなると先の優先順位を考えるということは実行を含んでいるといえます。

 もし企業が利益を出したいのならば(目的)、それを阻害している問題を明らか
にして(問題の核心)、それを解決するための優先順位(目標・実行)を考えて、
ひとつひとつ潰していく。ごく当たり前のようだが、日産の復活にはこの当たり前
のことが着実に成された結果だと思う。


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