■ゲームと教育
2000.0822
これもキャンプの時に教わりましたが、「ゲームは参加者にとっては最も魅力
あるプログラムであり、指導者にとっては絶好の教育の機会である」という
言葉を覚えてます。
そうそう、ゲームでいいものを紹介しましょう。
「キム・ゲーム」というボーイスカウトの古典的なゲームです。
(1)まず最初にメモ用紙を配ります。
右上に名前を書く。
(2)ちょっと大きめの菓子箱のようなもの(あまり底が深くないもの)の中に
マジック、輪ゴム、鉛筆、定規といった普段事務所内によくあるもを入れて
おきます。数は20~25個くらいがいいでしょう。
最初はボール紙で蓋をしておきます。
全員に注意点を伝えます。
●絶対に声を出さないこと、箱の中のものには触らないこと。
●2分間ジーーーっと眺めて中のものを憶える。
●時間になったら席に戻って、中にあったものを書き出すこと。(3分)
(3)それから20人いるなら、5人4組くらいに分けて、一組づつ呼んで
中味を見せます。2分経ったらインストは、すぐに蓋をします。
そして席に戻して、箱の中にあったものを書き出させます。
と、同時に次の組を呼んで中味を見せます。
書き出す時間は、3分。3分経ったらスタッフがメモ用紙を回収。
これらは交互に、同時にやっていきます。
一組づつやると時間のムダですから、箱を見せるインストとメモ用紙を
回収するスタッフがいたほうが、リズミカルにやれます。
最後の4組目が見終えたら、最初の一組目をソッと呼んで(静かに)、
声を出さないよう注意して、箱の中を30秒だけ見せます。(^^;)
多分、みんな「エー!」とか、ウソー! と笑って、もしくは、しまったー!
という顔をするでしょう。
そして最後の組が書き終えたら、スタッフは集めたメモ用紙を裏で採点して、
成績順にソートしておきます。
ここで、大事なことは、このゲームが終わったときの講義内容にあります。
25個のものを憶えるのは、事務用品、調味料関係・・と憶えてもいいし、
絵で覚えてもいいのですが、それは「思考整理学」です。
キチンと整理して憶えましょうとか、仕事場も整理整頓が大事ですよ、という
ようなことを講話で話すために、ゲームがあります。
つまり、相手が聞く姿勢になってるところに講話を入れるのが正しいわけで、
ゲームはそのための隠し味のようなものです。
しかし最初に言った、「ゲームは参加者にとっては最も魅力あるプログラム
であり、指導者にとっては絶好の教育の機会である」ということは重要なこと
でもあるわけです。
さて、講話の途中にもリズムがいります。
それは、採点結果を発表することです。
発表は、上から数人。20点以上の者だけにとどめるのが正解。
20点以下の者は、ちくしょう! と思うかもしれません。
でも、それも大事なこと。(^^;)
こうして、講話の間にもリズムをつけて、貴方が言いたいこと、伝えたい
ことを話す。
たとえば、新人教育にも、こういったゲームを取りこんだ教育というものを
くわえていったらいいと思うんです。
ゲームは副食、講話は主食のようなもんですけど、主食だけでは味気ないし、
副食だけでは片寄ってしまうように、ゲームと講話の関係もこれと似たとこ
ろがありますね。
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