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■三匹のコガネムシ

■パティオから駒
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 瓢箪から駒ではないが、ニフティの会議室で話し合っていて、世界でひとつしかないものが送られてきました。それがタイトルの三匹のコガネムシ。

 いきさつは、会議室に参加している、愛知県名古屋市に本社がある中部日本工業(株)の水野道全社長との会話でした。

 中部日本工業は、プラスチック金型だけではなく、レーザーを使った光造形という最先端技術を持っています。また、世界初のグリーンレーザー(可視光線)による光造形装置
も開発し、研究開発型企業として注目を浴びている企業です。

 その水野社長とパソコン通信の会議室で話していて、光造形は様々なものを加工できるというので、それでは「コガネムシは?」と聞いたところ、それは簡単だという。

 そこで「では、コガネムシの背中にマネジメントゲーム・戦略MQ会計で有名なMQ(粗利)という文字を背負わせるのは可能かと問いかけると、それも簡単だから作って送りましょうということになりました。通信の会議室では、こういった冗談というか、普段のビジネスでは
できないような会話が可能になるのが面白いところです。

■ゴールドとブルーのコガネムシ
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 そんな会話から一ヶ月経った本日宅急便が届いた。

 送り主をみると中部日本工業とあるので、ワクワクしながら開封すると、ポリケースに大事に梱包された三匹のコガネムシが入っていました。

 残念なことに、コガネムシの手足が1、2本折れていましたが、これはそれほど細かい加工だったことがわかります。なにしろ実物をスキャンして忠実にレーザー加工するのだから型枠に金属を流すのとは訳が違います。

 早速、プラスチックの適当なケースに三匹ならべて説明書も貼って飾りましたが、事務員さんも大喜びで、手伝ってくれました。

 ちなみに、水野社長からの手紙の一部をご紹介しましょう。

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(説明書)

 X線CTで細かく輪切り(360度回転しての断層像)にして、それを再構成したボクセルデータをポリゴン化し、光造形用のSTLデータに変換し造形したものです。

 今回は、まさにパティオから駒ならぬ、パティオからコガネムシでしたが、水野社長には深く御礼を申し上げます。ありがとうございました。

■中国でTOC
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 12月初旬、私としては初のTOC公開研修を開催します。理由は、これまでは企業や各種団体で開催してきましたが、そろそろ最も深いところまで公表したほうがいいのではないかと思うに至ったからです。

 なお、今回の公開コースでは、世界初となると思いますが、TOCのゲームの決算をマトリックス会計(西順一郎氏開発)で行います。

 これにより、TOCで最も弱かった会計の部分を最強のMX会計で行うことができます。しかもMX会計ならば、B/S、P/Lはおろかキャッシュフローまで、全てを手のひらの上で掌握できるし、シミュレーションも可能になるわけで、MG経験者にとって、これほどの朗報
はないはずです。

 また最近は近畿大学教授であり日本OR学会の権藤元先生ともメールでやりとりをしていて、LP(線形計画法)普及のために初心者にも分かるLPモデルの開発も進めています。

 このLPモデルは、TOCとも重要な関連性があって、利益最大化に関しては新たな境地を開くものと期待しています。早ければ、来年2月のMGフェスティバル(MGの誕生日)に全国のMGマン相手に公開する予定です。

 さて、そのような面白いことがはじまっているところへ、もうひとつ面白い話が出てきました。それは私のTOCゲームならびに決算等を中国でやったという話です。

 日本に本社のあるC社の上海支店に勤務する横山浩二君は、当初MGに興味を持ち、西研究所主催のMGに参加。しばらくしてTOCを知り猛烈に勉強。ついには九州でのTOC研修会まで空路参加するほど熱心な戦略マンです。

 彼はその研修会で私の講義をテープに録音し、それを中国語に翻訳。教材も手配して中国の社員相手にやってみたそうです。結果はいくつかの反応に分かれたそうですが、即いろんな部門でやったほうがいいという意見も多かったようです。

 研修後にPDFで中国語のテキストを送ってもらいました。

 自分が作ったものが中国語になったというのは何とも妙な気分です。しかも中国語で翻訳された「THE・GOAL」も頂きました。これが今後どういう展開になるのだろうか。楽しみなところです。

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