■プロフェッショナル
2000.0929
■これからのプロフェッショナル
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昨日、ある経営者とこれからの事業展開について語りあいました。
事業展開については、
(1)何をやるのか。
(2)それは我が社がやるべきことなのか。
(3)成果はあるのか
・・・・
他にも考える事はいろいろあると思いますが、実際に行うのは「人間」です
から、誰が成功を勝ち得るだろうか、ということは重要なことです。
となると、人材、人材育成の話になるわけです。
この経営者の質問に対して、私はこれからの時代は専門性をもっと高める必要
があるだろうと答えました。もちろんこの意見は誰もが「当たり前だ」と感じる
ことでしょう。
しかし、これからのプロフェッショナルは昔のイメージと異なります。
「専門分野には強くて、しかも隣の人間が何をやっているかほぼ理解している
という人材」です。とくに強調したいのは、「関係する周囲の人間が何を、どの
ような意味でやっているのかほぼ理解できる」という点です。
ほぼ理解できるというのは、その分野をくまなく知る必要はありません。
しかし、上っ面をなめただけではダメです。多少話しを聞いたくらいでも不十
分でしょう。他人の仕事の意味とか役割、目指すものをキチンと理解できたとい
うくらいでないと、自分と他人との関係を描くことは困難です。
そして、自分の専門分野については常に磨き上げている。
それが、「現代のプロフェッショナル像」だと思います。
■交流・通信・ネットワーク
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ここで、ネットワークとか、交流、通信というものが深く関わってきています。
つまり異業種の人たちと交流することで、周囲の仕事や考え方を相互に理解す
ることは「プロフェッショナルに向かう道」です。
世の中はITの便利さの側面ばかりを喧伝していますが、私は人間の能力向上
や、仕事、人間性という側面からITを考えてみたいと思います。
ITであろうと何であろうと、次を創造する有能な人間が育っていかなくては
次世代はありえません。社内外でも交流することは、楽しいことであると同時に
互いを知り、ともに良くして行こうとする積極的な行動です。
もし交流を失い、互いを知りえないならば、それは鉄柵で囲まれた地面に多く
の穴を掘り、その中で仕事をしている風景に似ています。それは人間が発明した
組織ではなく、単に大勢の人間が同じ場所に同じ時間に居るというだけのものに
なってしまうでしょう。
よくよく考えてみると、組織は組織だけで完結はしません。必ず他の組織、他
社との関係、流通等々との関連の中で製品もサービスも完結していきます。自分
を活かすために、とくに知的労働者は「他人の協力」なしでは何もできない。
自分の知識を他人に活用してもらってはじめて「何ごと」かを成すことができる
ようになるのが事実です。ですから、隣の人間が何をやっているかを、ほぼ知る
ことは大事なことです。
そのために私たちは楽しさと同時に交流・通信・ネットワークを使っているの
ではないかと思うわけです。
つまり、高い精神性も含めて、真のプロフェッショナルになるために。■
さて、ここでどうしても、得体の知れない、いつも話題になって答えの出ない
「コミニュケーション」について書いてみたいと思うんですが・・・
長くなるので、、、(^^;)
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