■人に優しいシステム
事務所の電源タップ(写真中央)にはコンピュータをはじめとしてプリンターやFAXなどいくつかのコンセントが繋いであります。
とくにFAXは常時電源を入れておかないといけないので、うっかり電源を切ると困ります。
そこで通常であれば写真左のように「主電源は切らないこと」という貼紙をしておくのですが、それでも人間ですからついうっかりメインスイッチを押してしまうものです。
そこでよくみるとメインスイッチはセロテープを貼って、絶対に操作できないようにしてあります。これがダブルシステムというか、念には念を入れてということですね。
もし貼紙ひとつだったらどうなるでしょうか?
ついうっかり電源を落として重要なFAXを受信できなければ貴重なビジネスチャンスを失うことになります。そうなれば得られるはずの利益も損なうどころか、社内で犯人探しが始まったりします。
これでは良くするはずの人間関係も悪くなるでしょう。
懐疑心も生まれてきたりします。
そこで、このようなダブルシステムで、「誰がやっても間違わない」という”仕組み”を作ることが大事です。
人は間違うことがあるものだという観点に立てば、ルールを作ったから、貼紙をしたから守るだろうというのはルールを作る側の勝手な思い込みで、机上論であり、官僚的発想に他なりません。
通常、企業でも様々なルールを作っているにも関わらず、間違いや規則違反が頻発するのは、かゆいところに手が届くような「システムづくり」を行っていないからです。