■リストラ風な話
ここ数日、リストラ風の話を相次いでしていた。
毛沢東は、「梨のうまい味を知りたければ、それを作って育てる活動に参画しなければならない」と説いたが、同様に良い企業で生きるならば「MQを生み出して、それを増幅する活動に参画しなければならない」ということになるだろう。
私は製造現場育ちなので営業は到底できないものと思っていたし、企業よりも虫取り網を持ってチョウチョやトンボを追いかけるか、海に潜ってアメフラシでも眺めているほうが向いてると思ったこともある。
それがヒョンなことから分社、経営者になって16年。いやいや営業もやらなければならなくなった。
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それでも何とか下手ながら営業を続けて20数年経ってみると、「MQを稼ぐ活動」を続けてこれたのは本当に運が良かったとしか思えない。
しかし、たとえ運が良かろうが悪かろうがMQを稼ぎ出す活動から逃げていれば、きっといまとなれば後悔していただろう。
最初に書いた、「リストラ風の・・」という話は、MQを稼ぎ出す行動は大変ですが、いつもそこから逃げていれば、やがてリストラされてもいた仕方ないかもしれないという話です。
長野で社会保険労務士をやっているAさんは中堅企業の総務部長という役職を捨てて独立。社会保険労務士の資格を取る間、駐車場の夜勤をやったとか。アルバイトもされたという話を聞いたことがあります。
年齢から考えても、前職から見ても大変なことだったと思いますが、その後M市の同業者の方が高齢のため仕事を続けれらなくなり、全ての顧客を引き継ぐというラッキーカードを引いて、現在は仕事やMGでも頑張っておられます。
Aさんのあの笑顔の裏にはそんなご苦労が隠されているとは誰も思いもしないですが、偉い人は必ず何らかの苦労を経て現在があるものです。また、それを知って支えているYさんも偉い人です。
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ところがここ数日間に聞いたり、話したりしたリストラ風の話に出てくる人はみなMQを稼ぎ出す行動はしていない人ばかりでした。
それを部下はよく見ているし知ってもいます。ただ口に出して言わないだけです。
そういえば私が経営者をやっていた時にもそのような社員が居ました。
営業マンであるのに自分からMQを稼ぐこともなく、事務や発送といった後処理しかせず、私が不在のときは、「社長の言うとおりにやらなくてもいい」と社員にふれまわっていたことを後日聞いたことがありました。
やがて彼は自分から辞めていきました。
世の中には不幸な、理不尽ともいえるリストラがあります。
一方、全員で稼ぐという活動に参加しない傲慢さから首を切られるケースもあります。傲慢とは言いすぎかもしれませんが、稼ぎ方が分からなければ「手を挙げればいい」のです。もしくは他人に聞いて教えを乞えばいいのです。それもせずに「何もしない」というのは、心のどこかに傲慢さが残っているからです。
傲慢・・・
つまり、それがボトルネックであり、破壊すべきことであり、殻を破って素直になって行動をしてみる・・・ということなのかもしれません。
そういえば、MG研修の際にも傲慢で1個も売らずに倒産していく人はやはり似てますね。