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■TOCを考える(集約)

J0299125先日、ふと思ったのが『何工程あろうとも、ひとつに集約できるのでは?』ということでした。

例えば、3工程あるとします。(■は仕掛品)

① (■実稼動)→ (■実稼動)→ (■実稼動)→ (市場)

とした時に、これを全て合計したら。

②  ■■■(実稼動+実稼動+実稼動) → (市場)

つまり、 ①≒② と考えてもいいかもしれないということです。

通常、複雑に入り組んだ工程(プロセス)や、工程数が多い場合には私達は、「その数に注目してしまいます」。ですから生産管理でもプロジェクト管理でもコンピュータ画面には数多くの項目が並びます。

ところがシステムは複雑になるほど精度が下がり、管理担当者は忙しくなる一方です。そして忙しくなる内容はというと「工程間の微調整や納期調整」です。

営業に頭を下げて納期をもらう一方で、工場には早く仕上げてもらうようお願いするのは、もはや生産管理ではなく、人心管理です。担当者は微調整役となってストレスも 溜まるでしょう。

これを解消しようと高額なソフト、ハードを購入しても、あまり効き目がないのは、すでに分かっています。

■戦略とは粗いこと

一方、上記のように集約をすれば多少の誤差はあるものの、「ようは納期に間に合えば良いのだ」というふうに物事を戦略的に捉えることができます。そして工程間のできたできないという問題は些細なことになります。

ですが、その誤差はどこで吸収するかといえば、それはやはり最後尾にバッファ(Buffer)を設けて、その増減により管理ルールを決めて実施していくということになります。

そうなると、「何工程あっても、ひとつの工程に集約して考えて構わない」ということになると思います。

 

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