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廃棄が最初

いま「やるべき仕事を選別する」よりも、「いまは、やらなくてよい仕事をはずす=いま投入しないこと」が、

初期のDBR理論におけるボトルネックの活用(継続的改善、集中の5stepの2番目)と全く同じ意味であることが分かれば、

TOC理論は「たった一つの方程式で全てを解こうとしている」ことに気づくはずである。

 

 

思考レベルでも、「いまは、この仕事はやらなくてよい」と除外していった先に残るものは、「いまやるべき仕事」になる。

 

 

逆に「いまやるべき仕事、手元に残す仕事、優先順位」を考えると、やたらと無駄な時間を使ってしまい時間超過や混乱思考になる。

 

「捨て去ること、廃棄」が先に来るのは、環境整備も同様であり、

やらなくて良いものをバサバサと切り捨てるほうが早い。

 

 

しかし、そう考えるとTOC理論も仕事もスケジュール管理も環境整備も何でもそうだが、「最後に手元に残ったものは、こんなにも少ない仕事なのか!」と驚くし、不安になる。

 

 

だが、本当に重要であるものは ”限りなく少ないもの” なのである。貴重な宝石が極めて少なく滅多に見かけないように、真のリーダーにとって本当に重要なものは「わずか」しかない。

 

 

逆を言おう、「いまやらなくて良いものや仕事、貴方でなくても良い仕事」などは、大量に存在している・・ということだ。

 

人の上に立つ者ほど、この貴重な少ないものの意思決定や仕事を間違いなくスピーディにこなすことだ。それが真のリーダーの姿勢である。

「余計なものに、あくせくしている者」は、まだ真のリーダーになってはいない。

 

 

だが新人は、最初は量をこなすことを自分に課そう。
いずれ経験を重ねてきたら、量だけでなく質に目を向けよう。

それが仕事を覚える順番であり、給料が高くなるということだから。
人の上に立つということだから。
良質なもの、質の高いものへと、経験を積んで自らを変質していこう。

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