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2008年7月10日 (木)

社長のための会計学

 【会計を図形で考える・最終回】
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■□  戦略会計・DC・マトリックス会計 
■□   社長のための会計学 【 マトリックス通信 】
■■   Vol.164 2008/07/10
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▼この先どうする?

 分析値や指標だけで会計を考える時代は終わりました。
 この先の経営を分かり易くするためには
 会計に対する「考え方」がとても重要になります。

▼マトリックス通信は…

 経営者の方たちにとって必要なのは「明日からの会計」です。
 戦略MQ会計、ダイレクトコスティング、マトリックス会計など、
 この先儲けるためには欠かせない情報をお届けします。
 経理担当者の方へもぜひオススメです。(^^)

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■さて今週はいよいよ

   『会計を図形で考える』

 の最終回、

 戦略MQ会計による「企業の損益分岐点分析」です。

    ☆会計が苦手なんですけど、、、
   ☆数字を見ると寒気がする、、、
   ☆帳簿は会計事務所におまかせ、、、

 そんな社長はぜひ会計を「図形」で考えてみてください。

■損益計算書では分かりにくかった利益構造の本質を
 すっきりと表すことができるこの4畳半の図形は、

 当時の名称をSTRAC(ストラック)といい、

 昭和46年から56年にかけて
 西順一郎先生により開発されました。

 テキスト形式のメールでは画面が崩れて見えるので
 (B)の図形をご覧ください。

      ■(A)
    ┌───┬───────┐
    │   │       │
    │   │       │
    │   ├───┬───┤
    │   │   │   │
    │   │   │   │
    │   │   ├───┤
    │   │   │   │
    └───┴───┴───┘

      ■(B)
    ┌───┬───────┐
    │      │              │
    │      │              │
    │      ├───┬───┤
    │      │      │      │
    │      │      │      │
    │      │      ├───┤
    │      │      │      │
    └───┴───┴───┘

■西順一郎先生は1981年8月、あるきっかけから
 「企業方程式」を発見します。

      PQ=VQ+F+G

 何でもない一方程式のように見えますが、
 次のように5とおりに変形することができます。

    (1) P=(VQ+F+G)/Q
    (2) V=(PQ-F-G)/Q
    (3) Q=(F+G)/(P-V)
    (4) F=PQ-VQ-G
    (5) G=PQ-VQ-F

■(1)は「P公式」、つまり値付け公式です。

 (2)は「V公式」で仕入単価決定公式です。

 (3)は「Q」公式、売上数量、客数決定公式です。

 (4)は「F公式」、固定費決定公式です。

 そして(5)は「G公式」、利益公式です。

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■では早速、この「企業方程式」を使って
 損益分岐点分析を行なってみましょう。

 「実践!戦略MQ会計セミナー」で配布しているテキスト小冊子、
 「儲けるための会計入門編」をお持ちの方は4ページをご覧ください。

   ☆缶コーヒーを販売している会社の話です。
    仕入原価60円の缶コーヒーを1本100円で売っています。
    当月は10本販売しました。

   ☆固定費は月300円かかります。
    したがって利益は100円です。

■この会社の収益構造は次のようになります。

      P:100円
      V:60円
      M:40円

        ×

      Q:10本

        ||

      PQ:1000円
      VQ:600円
      MQ:400円
      F:300円
      G:100円

■では「企業方程式」を使って
 この会社の損益分岐点分析を行なってみましょう。

      PQ=VQ+F+G

 戦略MQ会計は要素法なので、
 損益分岐点が4つあります。

 損益分岐点とはプラスとマイナスの境目、
 つまり「G=0」のことです。

■1番目は「F」です。
 月いくらのFを使うとこの会社の利益はなくなるでしょうか。
 「F公式(固定費決定公式)」を使って考えてみましょう。

   ☆F=PQ-VQ-G

 PQ1000、VQ600、G0をこの公式に代入してみると

   ☆Fo=1000-600-0

 損益分岐点Foは400円になります。

 Fが400円を超えれば
 利益がなくなってしまうことが分かります。

 増加分のFの値100は、現在のFの値300に対して33%です。
 この値を「Fの利益感度」といいます。

 1.33倍までFを使ってもまだ赤字にはなりません。

■2番目は「Q」です。

 月に10本売れている缶コーヒーの本数が
 何本減るとGはなくなるかを「Q公式(売上数量、客数決定公式)」で
 考えてみます。

   ☆Q=(F+G)/(P-V)

 F300、G0、P100、V60をこの公式に代入してみると

   ☆Qo=(300+0)/(100-60)

 損益分岐点Qoは7.5本になります。

 Qが2.5本減った時点で利益はなくなります。

 減少分のQ2.5本は今のQ10本に対して25%です。

 100人のお客様に例えると、
 75人まで減ったときにこの会社の利益Gはなくなってしまいます。

 この値を「Qの利益感度」といいます。

■3番目は「V」です。

 現在の仕入れ値60円がいくらまで値上がりしたときに
 利益がなくなってしまうかをみてみましょう。

   ☆V=(PQ-F-G)/Q

 この公式にPQ1000、F300、G0、Q10を代入してみます。

   ☆Vo=(1000-300-0)/10

 損益分岐点Voは70円になります。

 仕入が1本あたり70円に値上がりした時点で利益はなくなります。

 増加分の10円は仕入れ値V60円に対して17%です。
 この値を「Vの利益感度」といいます。

■では最後に「P」です。
 いくらまで値引きして良いか、、、

 「P公式(値付け公式)」です。

   ☆P=(VQ+F+G)/Q

 VQ600、F300、G0、Q10をこの公式に代入してみると

   ☆Po=(600+300+0)/10

 損益分岐点Poは90円になります。

 10円以上値引きすると
 この会社の利益はなくなってしまうことが分かります。

 まさに値引きの限界です。
 営業マンの方はぜひ知っておきたい公式ですね。

 値引き限界額10円は現在の販売単価100円に対して10%です。

 したがって「Pの利益感度」は10%になります。

■MQ会計表ができれば
 以上のような要素別の利益感度分析が行なえます。

 ただし、製造業や建設業では「DC(直接原価)」が大前提です。

 利益感度の値の小さい順から並べると次のようになります。

    (1)Pの利益感度:10%
    (2)Vの利益感度:17%
    (3)Qの利益感度:25%
    (4)Fの利益感度:33%

■この順番は、利益の増加に対して敏感、
 つまり利益アップに貢献する順番なのです。

 世の中、経費削減、固定費削減、、、と叫ばれていますが、

 実は経費削減は利益アップにはあまり効果がありません。

 もちろんこの順番は企業によって変わりますし、
 部門によっても変わります。

 一律一斉に経費削減ではなく、

 部門別に利益感度分析を行なってみるのも
 面白いかもしれませんね。

 これを経営計画に使わない手はありませんよね。

 あなたの企業はどうですか?

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 付属の「エクセルシート」に入力するだけで
 DC(直接原価)によるMQ会計表が簡単に作れます。

 利益感度分析はもちろん、経営計画作成も行なえます。

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 大変申し訳ありませんが、、、近日中に値上げします。(^^;;;)

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 ※注)今回掲載した「缶コーヒー」の話は、
    新潟のコンサルタント清水信博氏が
    MGやTOCセミナーの講義の中で説明しているものです。
    特別に使わせていただいています。(^^)

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▼「会計と経営と戦略」について一緒に考える2日間、

 新潟、清水信博氏の「山形さくらんぼMG」日程です。
 県外からの参加も大歓迎。

 7月のさくらんぼMGにはなんと愛知県から参加申込みが来ています。
 残りわずかです。事前にご確認ください。

   ●第3回:7月26日(土)・27日(日)
   ●第4回:9月20日(土)・21日(日)
   ●第5回:11月15日(土)・16日(日)

 【お問合せ・お申し込みは】 
    株式会社 旭会計事務所 担当:石川・松田
    TEL:023-631-6521  FAX:023-631-6520
    〒990-0034 山形市東原町2-1-27 http://www.asahi-kaikei.co.jp

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▼来年4月は、MG、戦略MQ会計そしてマトリックス会計の開発者、
 西順一郎先生をお招きしてのさくらんぼMGです。

   ●2009年4月4日(土)・5日(日)

▼私が講師を務める「戦略MQ会計セミナー」の日程です。

   ●7月24日(木) 名古屋 定員30名
   ●7月25日(金) 広島 定員25名
   ●8月5日(火) 山形 定員25名

 ※名古屋会場はすでに定員に達しました。
  若干の追加募集を行ないます。ご希望の方は今すぐお申し込みください。
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 詳しくは以下の案内をご覧ください。
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   ■「売上を伸ばせ!経費を減らせ!利益率を上げろ!」でいいんですか?

   □□ 経営の実態をとらえ、この先の利益を読む!
   ■□ 社長のための戦略MQ会計講座 
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●取締役営業部長は営業のことしか分かりません。
 取締役工場長は現場しか見ようとしません。

 では会社全体を見ているのは誰なのでしょうか?

 今回ご紹介する戦略MQ会計は「利益を作り出すための考え方」であり、
 企業全体(経営)を操縦する「社長のための会計学」です。

 決算書をいくら分析しても利益は増えないのです。
 なぜなら会計は「後処理(後始末)」だからです。

 今、経営者にとって必要なのは「儲けるための会計学」です。

●このセミナーに参加するとこれまでの会計の常識が
 まったく役に立たないことが分かってきます。

 そうです。決算書は経営に使ってはいけないのです。

   ☆えっつ?
    ではどうすればいいんですか?

●その答がまさに「戦略MQ会計」です。

 社長が知りたいのは

  『明日からどうなる! この先どうする?』

 のはずです。

   ☆決算書が読めない社長
   ☆会計を学ぼうとして挫折した社長
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▼MGは東京では毎月、各地で定期的に開催されています。

 全国各地のMGの日程はこちらからどうぞ。
 ⇒ http://www.nishiken.jp/

▼全国各地のMG主催者の方、

 「開催日程の案内」を無料で掲載しています。
 ご希望の方は、原稿をテキストデータでお送りください。

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※【 マトリックス通信 】バックナンバーのご案内
 http://www.its-mx.co.jp/magazine/backnumber/backnumber2.php

▼ご意見、ご感想をドシドシお寄せください。次回もお楽しみに。

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【発行責任者】宇野 寛  uno@its-mx.co.jp
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 改変せずにご利用ください。

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